こんにちは、スズキです。
私、今までブログではカバン関連について書いていないのですが、隠れカバンマニアで、クラシックな革カバンからちょっとハイテクなカバン、サイクリング用のカバン、One Bag Travel用カバンといろいろ持っております。
将来、自分のカバンを作ってみたい。
カバンって、本来一つあれば大体事足りるのは重々承知ですが、新しい機能性とかデザインのものが発売されたりするとついつい欲しくなります。
何かに特化したとがったデザインだと、特定の用途において非常に便利になったりしますし。
今回は、たまたまセールで低下の一万二千円引きになっていたChrome IndustriesのUrban EX Rolltop 28Lを買ったので、レビューしたいと思います。
以下メニュー
Chrome Industriesとは
Chrome Industriesはアメリカのポートランドを拠点にアーバンサイクリング用のカバンやシューズ、ウェアなどを販売している会社です。
私の体感的には大体8年前くらいから日本でちらほら見かけるようになったと思います。
一番有名なのはシートベルトバックルを使用したメッセンジャーバッグで、自転車に乗っている人に知らない人はいないくらい有名です。また、自転車に乗らない人の間でもそれなりの知名度があり、大学時代にはよくキャンパスで見かけていました。
これですね。
正直、私はこれ嫌いでした。
その理由は
・ロゴ
・デザイン
・シートベルトバックル
ロゴがあまり気に入らないし、シートベルトバックルは確かに便利ですがこのロゴが目立ちまくっていてあまり好きではなかった。よく図書館に行くのでマジックテープもあまり好きではない。
実際に背負ってみるとめちゃくちゃいいんですけどね。
また、Chromeを避けていた理由として、メッセンジャーバッグは快適な背負い心地なんですが、リュックはどうも快適ではなかったのです。
重心がおかしく、アンバランス。ショルダーベルトの調整が難しいことや、肩幅がないとうまく背負えないところなど。
しかし、Chromeの創設者がのちにMission Workshopを立ち上げたりと、Chromeはアーバンバイクカルチャーや防水バッグの先駆け的存在であったと思います。
そのおかげで、Mission Workshopとよく比較されていますが、それぞれの特徴を簡単に言うと
Chrome Industries
・価格:安い
・デザイン:ストリート系/少し奇抜
・バリエーション豊富
・いろいろな素材を用いている。
ハイパロンを用いたblckchrmシリーズ、魅力的です。正直欲しい。と思ってたら公式からなくなってる。
Mission Workshop
・価格:高い。特にウェアが高い。
・デザイン:シンプルなデザイン
・Chromeに比べると種類は少ない
・自社開発の素材を主に使っている
・カバンのPVがめちゃくちゃかっこいい。
これ見て買いました。
私は、シンプルな見た目のほうが好きなのでMission WorkshopのメッセンジャーバッグであるRummyや容量がめちゃくちゃでかくなるVandal、Transit Laptopなどをはじめいろいろ買ってきました。
値段が高いのですが、壊れたらすぐに新品にしてくれる生涯保証が付いているし、バッグ自体の耐久性、機能性が優れているので値段に見合ったものだと思っています。
ということで、ずっとMission WorkshopのファンだったのでChromeは買ったことがなかったのですが、約5000円でUrban EX Rolltopが買えるならと購入しました。
ある用途のためにカバンを探していたのでちょうど良いタイミングでした。
Urban EX Rolltop 28L
そんなこんなで、ずっとChromeを避けてMission Workshopをはじめ、いろいろなカバンを買いあさっていたわけですが、今回Chromeを買ってみていい意味で裏切られました。
さっと特徴を見たい方は公式紹介動画
詳しく知りたい方は全部読んでください。
外見
外見はこんな感じです。
オールブラックもあったのですが、今回はこの色をチョイス。なぜかというと、このかばんは裏生地がないので、表の色が中の色と同じになります。つまり、黒だと中が見にくい。特にロールトップだと物が下に下にと落ちてしまうので、黒いと余計見づらい。
最近だと、裏生地にブライトオレンジや黄色のターポリンを貼り合わせて、視認性を良くしているカバンもあります。
例えば、Life Behind Barsのカバン。
大体5分半あたりで見えます。
これがあるのとないのでは大違いなのですが、生地が二重になるため、本体の重量が重くなります。Urban EXシリーズは軽量を主な特徴としているので、これはこれでいいと思います。
実際届いてみると、非常に良い色で気に入りました。
ロゴが赤じゃなくて白黒になっているのもいいポイント。
ちなみに、重さは約1キロ。Mission WorkshopのVandalが倍の2キロくらい。最近のハイテクリュックはほとんど2キロを超えて、3-4キロあるものもザラなので、非常に軽量なカバンといえるでしょう。
収納
リュックで重要なのは、収納と背負い心地です。このカバンはロールトップで、所謂、大きな袋みたいになっています。
まずはメインコンパートメントから。
ちょっと画質が良くなくて見にくいですが、中にはラップトップ用のスリーブと、小さいポケット、鍵用のリング、ペンホルダーが二つとさらに小さいポケットが付いています。
良い点は、このラップトップスリーブが底面に接していないので、カバンを地面にドンと置いても衝撃が直に伝わらないところです。
悪い点はポケットのマチが全然ないので、使い道がよくわからない。
さらに、上部にクイックアクセスポケットがあります。
フラップとYKKの止水ジッパーで防水性を確保しています。大きさ的には財布、携帯、定期入れを入れてパンパンになるくらい。必要最低限という感じです。
仕切り自体はかなり少ないので、ごちゃごちゃ小物を入れる際はポーチを使いましょう。
裏面とショルダーベルト
Chromeのリュックに対してあまりいいイメージのない背負い心地。
見ていきましょう。
背中の部分のこのパターンはおそらく、通気性ないと思います。
Chromeのリュックで一番気にいらなかったのはこの部分。
調整がないんですな。
Vandalなどにはあります。
これがあるのとないのではフィット感が大違い。特に、大容量を売りにしているカバンにはなければならない。
こっちは金属で耐久性がありそう。非常に良いと思います。
肝心の背負い心地ですが、
思ったほど悪くはない
という感じです。
特によくもないですが、一昨年くらいに試した時のような不安定さはない。しっかりとフィットしました。ですが、Mission WorkshopのVandalに比べるとまだまだという感じはします。
反射機能付き
自転車用のカバンなので、当然のごとく反射する何かが付いています。
分かりにくいですけど、フラッシュ焚いて写真を撮ると光って見えます。
これがあると、後ろから来た車などに気が付かれやすいので非常に重要です。
謎のループ
一番の外見上の特徴で、すぐに目につくこの謎ループ。
何に使うかというと、自転車用のU字ロックを持ち運ぶのに使うのが公式みたいです。
参照:Chrome Industries Urban EX Rolltop 28L Backpack(https://www.chromeindustries.com/product/urban-ex-rolltop-28l-backpack/BG-218.html?dwvar_BG-218_color=BKBK&cgid=backpacks)
これが成功例
しかし、私が使っているkryptonite Evolution Miniをつけようとしたら
入らない。
長さが足りない。
ということで、こう使う。
その他にも、別のメーカーのものですが、ポーチを付けられたりします。(たまたま合っただけですが)
ですが、このカバンを買う一番の決め手はこのループです。
それは後で書きます。
完全防水
完全防水というと、海に放り込んでも浸水しないというようなイメージですが、普段使いのカバンのジャンルでは、このカバンは完全防水といっていいと思います。
まず、防水にするためには素材とシーリングが重要になります。最近は、多くのメーカーが防水の素材を提供しています。
例えば、
・ナイロン
・ターポリン
・ワックスドキャンバス
・ハイパロン
ナイロンはそれだけでは防水機能を持たないので、各社それぞれ様々な防水加工を施しています。これが一番メジャーなのではないでしょうか。
ターポリンはFreitagやTruscoなどに用いられています。
ワックスドキャンバスはキャンバス素材にワックスをかけた、防水性を持たせているものです。防水というよりは撥水に近いですが。
そして、ハイパロンは合成ゴムで、古くから登山関係の雨具やゴムボートなどに使われています。劣化しにくく、摩擦にも強い。防水性も高く、紫外線に強いという素材です。
Urban EXシリーズは、ボディに600TPUナイロン、底面にハイパロンが使われています。
どっちも高耐久で、防水性が非常に高いです。
また、完全防水にするために超音波による生地の貼り合わせを採用しています。
一般的なカバンは、針と糸で縫い合わせているので、その縫い目から水が入ってきます。そのため、裏にシームテープを貼ったりして浸水対策をしています。
ですが、このカバンはこのように縫い目がないので水が浸入する恐れがないということです。
まとめ
ここまで見てきたように、Urban EX Rolltopの特徴は
・完全防水
・合格点の背負い心地
・反射
・600TPUナイロン
・ハイパロン使用
・軽量
ということになります。
私の用途ーボルダリングー
ここまで書いておいて今更ですが、私はこのカバンをメインで使うつもりはありません。
メインのカバンはほかにもたくさん持っています。(と言いつつ思っていたより良かったので、メインで使うかもしれませんが)
ですが、今回買ったのは特定の用途があったからです。
それが、ボルダリングです。
私はボルダリングをするのですが、ボルダリングジムにもっていくものは主にシューズとチョーク
このチョークが厄介者で、触れたものを白色にしていきます。そして、これがなかなか取れない。
私はいつもVandalにシューズやらチョークバッグなどを入れていっているのですが、そこらじゅう白くなる。
普段気を付けているのですが、それでもついてしまう。しかも、水で流しても繊維の奥に入っているのか、取れない。
このカバンは学校に行ったり買い物に行ったりと普段使いもするので、何か白い粉が付いていると勘違いされそうで怖い
というのは冗談で、単純に汚い。
なので、それ用のカバンが欲しかった。そして、Urban EXはぴったりでした。
ループの存在
まず、ループが付いていることでシューズやチョークバッグをひっかけられる。
大容量
外にループが付いているので、シューズを外にひっかけるとして、中に入れるものは着替えとドリンクボトル。
冬は長ズボンとトレーナーも持っていくので、そこそこかさばります。
また、学校の後に行くなら教科書等。
全部突っ込んでみた。
全部突っ込んでもまだまだ余裕があります。
私は、何も用事がなければ家から出たくないので、ボルダリングのついでにスーパーに買い物に行きます。
これだけ余裕があれば、スーパーでの買い物もできます!
洗ったらきれいになるー実験ー
そして、最大の利点が洗ったらすぐきれいになる。
正直、買う前に素材感を実際に確かめたわけではなかったので、動画とホームページから予想し、きれいになりやすい、汚れが付きにくい素材だと予想しました。
たくさんカバンを買った経験が生きました(正当化)。
防水性能の実験もかねて、試してみました。
まずはチョークを付けます。
この時点で、こすって取れなかったので予想が外れたのかと思いました。
とりあえず防水性能検証用に紙を中にいれ
そしてシャワーへ
チョーク自体は水をかけた瞬間に落ちました。
しかし、防水性能検証のため水を浴びせること5分
綺麗さっぱり、艶やかに。
中の紙もカラッカラでした。
そして、何よりもいいのが生地が水を吸い込まないということです。
Vandalに使われているHT500というナイロンは、水を吸い込むので乾くのに時間がかかります。
しかし、この生地は水を弾くタイプなのでタオルで吹けば(ほぼ)元通り。
後は少し干せば完璧です。
泥汚れなどの同様だと思うので、外岩にも最適です。
また、マウンテンバイクのお供などにもよさそうです。水でさっと流しただけできれいになるので。
まとめ
私はこのカバンをボルダリング用という特定の用途に絞って買ったのですが、十分普段使いできるポテンシャルがあると思います。
内部の仕切りは少ないですが、それをポーチなどで補ってやれば、通勤通学などにも使えます。
特に自転車で通勤通学をしている方には突然の雨にも対応できる優れた相棒になるでしょう。
また、私のようなボルダリングに行くためのカバンを探しているという方にも、十分お勧めできます。外岩にもおすすめ。いくらチョークや泥で汚れたりしても、水で流せば完了。
あまり期待していませんでしたが、いい買い物をしたと思います。
これを機に、しばらく封印していたカバン欲が再発しそうな・・・